シンディ/クリ
 
いた
美人だったから店を探すのは容易かったけれど
同じ場所に1年通い続けることはなかった
そうしてシンディはどんどんむしばまれていった
からだと、たましいと

彼は、シンディを求めなかった
いや、求めていたのだろうが、ただ会話するだけだった
彼は話し、それよりもっと聞いた、彼女のことを
彼といるとシンディは、話さなくていいことまで喋っていた
とても嬉しかったけれど、同時に不安だった
彼女を抱こうとしない彼のことが、恐かった

ある日、少し早く起きた午後(!)、コンビニで彼と会った
素顔だからと照れると、十代に見えるよ、と彼は言った
去年まで十代だったからそれもそうだけ
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