『詩は求められているか?』/窪ワタル
 
る。ネットと言う場は、それがいかなる類の議論であれ、妥協点をお互いに見出せない場合、その議論自体、不毛に終ることを、私は知っているからだ。この文章は、その方への反論では決してない。ただ、私見を述べておきたいだけのことである。

例によって、反論、抗議、誹謗・中傷の類は自由であるが、全て無視する旨を予め述べておく。


と、どうでもよい前置きはこのくらいにして、本題に入ろう。
「詩は求められているか?」と問われれば、私は、迷わず「Yes」と答える。なぜなら、詩を取り巻く環境は、大きな流れとして見れば、前進しつつあるからである。

確かに、詩は売れていないようである。一般に、詩集や詩誌
[次のページ]
戻る   Point(17)