『詩は求められているか?』/窪ワタル
詩誌を手にしようとすれば、大型書店に行くか、ネット販売に頼るしかない。詩誌については、その他に、定期購読と言う方法があるのみである。詩集の即売を中心にしたイベントなどが、東京、京都などでは行われているが、集まるのは、詩人か、詩に関わっている人々がほとんどで、まだ、とても一般に認知されたイベントとはなっていないのが現状なのである。しかし、そのような中でも、変化は生まれつつある。「ネットでの詩作」の広がりに伴い、詩誌の投稿欄には、一昔前なら考えられなかった、カタカナや、アルファベット表記の名義で作品を発表する、比較的若い詩人の入選が確実に増えている。ネット上で使っているハンドルネームもそのままに、詩誌
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