五十音頭韻ポエムた〜と/佐々宝砂
翼はつくろえないのです
つましくても
つぎはぎでも
つらつらと紡ぐ
つくりばなしの綴れ織りは
罪びとの
つかのまのつぐないです
[て]
てぬるいていたらくで
手抜かりばかり
手強い敵は天に照る
天に手向かえ!という
手紙を手渡されました
天を敵とは手厳しい
鉄面皮で照れ屋ですけど
天衣無縫ですのに
天はてらいに照れるのですよ
手さばきの手違いに照れるのですよ
照れて照れて照れくさくて
手品を手荒く照らしてしまう
てらいの手並みが手かせとなって
てんやわんやの
てんてこ舞い
手慰みに手拍子とって
天仁
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