「陽子」さんへ (N哉さんの詩を読んでの感想文)/ベンジャミン
 
せん。何より、タイトルがあまりにもストレートであり、作品中にある三つの「詩人」の言葉も例として掲げるだけでは惜しいくらいの内容です。(せっかくなので抜き出させてもらいました)

 「風が雨の知らせを運んできたよ
  今日の動物園はキリンもライオンも泣いている
  だからやめとこう」

 「君は言ったね
  どうして行かないの
  それは僕らにはまだわらないこと
  きっと明日になれば空が教えてくれる」

 「僕は僕の影を追いかけていたんだ
  影は追いかけるほど遠のいて
  最期には海に飛び込んでしまった」

また、詩人の各言葉に添えられる父親の「これは悲しい」という
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