破壊的衝動による狂乱の独白/虹村 凌
、幸せになってしまう。
安易だとしても、それで、俺は満足できる。
俺の、最低の時期は過ぎ去ったのだから。
ただ、それだけで、俺は仕合わせなのだ。
苦しかった、辛かった、目覚める事が恐怖でしか無かった朝は、もう来ない。
俺は何かを愛する為に、何かを失う事を知った。
それでも、幸福だと思う。
ただ、俺が旅立つ。それだけの為に、10人以上の友人が集まってくれた。
今はもう無いけれど、ジッポを呉れた。
今も、その友人達は、莫迦をしつつも、死なずに生きている。
俺は、その友人の為に、涙を流す事も無く、生きている。
幸福に満ちた、毎日だと思っている。
前向きに生きている訳じ
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