破壊的衝動による狂乱の独白/虹村 凌
 
ているサラリーマン。

高校の頃の同級生に、Oと言う人物がいた。
茶髪で、青いカラーコンタクトレンズをしていた。
最大で七股をかけて、修羅場をくぐり抜けてきたようだ。
煙草も吸うし、カツアゲだってやる。
でも、彼は真面目だった。
学校にはちゃんと来ていたし、テストの点数は平均点以上だった。

真面目か真面目じゃないか何て、どうでも言い事だと思う。
何に真面目になるか、真面目にやって成功するかが問題なのだと思う。
わかりきった事なんだろうか。それでも、時々悩む事がある。


微笑みを見せるホームレスの前に、何も言う事が出来ない。
ただ、煙草をあげただけなのに。
その一
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