小説の習作 原稿用紙八頁 #04/田中教平
を立ち上げた。WORDを立ち上げ、書きかけの私小説について筋の整理を行おうとした。しかし、パソコンを前にしてユウスケの指は動かない。
(こんな事書いたっけ?)
ユウスケは原稿全てに目を通す必要性にかられた。
ユウスケは原稿をスクロールして、一番はじめの、書き出しに戻った。昨日自分で書いた言葉たちが、どこか遠い声になってしまっているような気がした。ワン・センテンス読む度に、胃の入口が閉められるような気がした。
ユウスケは、ハッと気づいて、パソコン上に、カレンダーを表示した。数字が赤かったので、祝日だ。
(今日も、市役所には行けなかったな)
小さく息が漏れた。肩が落ちる。胃の入口がまた
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