詩人は局外者であるべきである/岡部淳太郎
るのだ。
勘違いしてほしくないのだが、僕だって戦争になるのは嫌だし平和なのが一番だと思う。だが、僕はあえてそうした政治的言説に与しない。僕は僕という一個人の声を守りたいのだ。だから僕は政治的言説を行わないし、戦争反対を叫びもしない。そうした「公」」の声を上げることは、あくまでも一個人でいたい僕の考えに反する。だから僕は正しいことを言わない。正しさなどそこらの野良犬にでも食わせておけばいい。
おそらく僕のこのような態度は思い切り少数派であるだろう。詩人たちはいとも簡単に連帯し「戦争反対」や「平和」といった正しいことを叫ぶが、そこに果たしてそれぞれの詩人の個人の声はあるのか、非常に疑問だ。彼等
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