詩人は局外者であるべきである/岡部淳太郎
中に生きている個人であることは他の詩人でない大多数の人々と変らないのだから、この世の事象から完全に離れて仙人のようになることは不可能だが、僕は態度のことを言っているのだ。そう考えると、詩人たちは時にあまりにも無防備に世の事象(特に政治的事象)に引きずられすぎるし、それに呑みこまれすぎのように見える。それは詩人たちが自らの固有の言葉を失って世の中で喧伝されている「正しい」言葉の方にどんどん引きずられてしまうように思えて、そこに「詩人の死」を見ているようで、それが僕には恐ろしくてたまらないのだ。もちろん詩人たちが言う「政治的主張」は一面では正しいように見える。だが、正しそうに見えることが曲者だ。その「
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