小説の習作、原稿用紙八頁 #03/田中教平
 
った。
 二人は朝食を食べ終えると、ペットボトルと瓶を、ゴミ集積場まで捨てに行った。案の定、外は寒く、ユウスケはため息をつくと、白い息となって流れた。いつも静かな道が、交通量が多い。横断歩道の前に立つと車が停まってくれた。ユウスケとカナは急いで道を渡った。
 ゴミを捨て終えると心持ちゆったりとして帰った。カナが言った。
「爪、変な風に切れちゃった」
「どれ。あ、ほんとやっちゃったね」
「もう」
ユウスケは笑って
「家に帰ったら直せばいいよ」
と応えた。
 自宅に帰ったユウスケはシャワーを浴びて、それが済むと、書斎に籠った。そして小説の事を考えた。まず、フィクション。フィクションに
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