小説の習作 原稿用紙三頁 #02/田中教平
 
ウスケは考えた。
 又、デェビゴという睡眠薬をカナは摂っていた。デェビゴを一錠にするか、二錠にするかで、カナはいつも迷いつつ、しかし考えて服用していた。
「まあ昨日から充分眠れたかな」
 カナは朝になると、決まってさくばんの事を話した。夜、中途覚醒してしまったら、その事を言い、眠り過ぎたなら、眠り過ぎたと言い、小学生のように、毎日、自分の事をユウスケに報告するのは、ユウスケにとって、ちょっとカナは子供帰りしているようにも思えたが、じっくり聞いていた。
 今朝はそんな話題もなく、ユウスケがゴミ出しから帰ってくると、カナは二階リビングの炬燵で横になって眠っていた。いつの間に一階寝室から移ったん
[次のページ]
戻る   Point(5)