一日半/田中教平
ストアがあって、ユウスケは入った。店員が一人、片足をひきずるようにして、作業している。ユウスケは脚を悪くしたカナの事を思った。それから、コーヒーとチョコレート飲料を買って出てきた。
十字路を西方向に歩いてゆく。外気の寒さで、肺が清められてゆく感覚があった。
路上に三台、車がちらかって停まっていた。警官が何やらその車の持ち主であろう男性と話し込んでいる。どうやら事故であるらしい。
三台の車の内の一台は、正面が大破していた。
ユウスケがその現場を抜けてゆこうとするとき、警官とドライブレコーダーを確認していた若い女性が、目を、カッ、とさせてユウスケの姿を捉えた。ユウスケは(おや)と思いなが
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