一日半/田中教平
れるべきであった。
カナが米を炊いておいてくれたけれども、それを茶碗に盛るのはやはり自分でするべきだったと反省した。
一通り反省を済ますと、ユウスケは一階に向かい、書斎のノートパソコンを立ち上げた。
そして今日のあらましに順々、想いをめぐらしながら、それをWORDに書きつけていった。
すると、カナが現れて
「何?小説?」
と訊く。
暫し二人は無言であった。
「カナさんもさ、小説を書くじゃない。でも小説というものをどう定義している?」
カナはまたはじまったと思った。ユウスケがこう小難しい議論をしたいときは、決まってストレスを感じているときだ。しかし、その口調はマイルドな、ユ
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