二月の初め/田中教平
か)
ユウスケは植物に疎い人間である。彼の詩歌に具体的な花の名前が出てくる事は無かった。
ユウスケは自宅よりとおく、大体三キロの禅寺に着いた。その寺の内側すべて、葉が掃かれて綺麗にされていた。ユウスケは流石、かつて修行道場だった場所だと思い、それからベンチで休む事にした。
やっぱりカナも連れてきたら良かったとも思った。
(折角、禅のお寺に来たのだから、ちょっと坐禅してみよう)
ユウスケは目を閉じた。風で木々の枝々がこすれる音がした。
そうして、二十分経つと、ユウスケは寺のトイレを借りて用を済ませ、帰路についた。
ユウスケは帰宅して、二階ベランダに出てハイライトを喫った。ユウ
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