二月の初め/田中教平
 
ゆく筈であった。
 カナも持病を抱えており、運動は必須だった。しかし今朝のカナは自分の分の洗濯物をしていたり、パソコンを使用して作業していたり忙しそうだった。
朝、散歩に出ると、脳内で多量のセロトニンが生成される。セロトニンは気分安定物質、ホルモンで、ユウスケは朝の散歩に出ると気分が良くなって、蘇った感覚まであった。
 最初にこの散歩に目覚めたのは正月だった。
正月休み、カナを連れて、毎日一日に二度、散歩に出た。これは良いから毎日続けようと思った。しかし習慣化まで至ったのはユウスケだけだった。
 又、ユウスケが殊更、警戒していたのは、ドーパミンという脳内物質、ホルモンであった。
 ドー
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