咲子?/たま
を手にする咲子は神に司る巫女ということになって、わたしの不確かな未来が、咲子の祭祀によって定められたとしてもけっして不服ではなかった。
「ということは……ショウコは、神に司る巫女ということになるね」
「ミコ? あ、そうなの?……じゃあ、あたし、リクオさんの巫女になってあげるから……うふっ」
冗談とも本気ともいえない口ぶりだったけれど、咲子は自信ありげな笑みを浮かべて肩をすぼめた。わたしは咲子のその仕草を見て、初心な巫女はかわいいとおもったが、咲子のいう雌雄同体の神について、青緑色した古代人はどのように語るのだろうか。
六六四頁の四段目に【示】の親字がある。音読みは、シ・ジ。訓読みは
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