咲子?/たま
 

 わたしは咲子に向かって素直に頭を下げた。
「はい、おめでとうございます……うふっ、なんかおかしくない?」
「うん、おかしいね」
 はじめての経験はなにもかもがおかしい、そんなふたりだった。
「ねえ、リクオさん……」
 夜になると咲子のいつもの質問がはじまった。
「はい、はい。きょうは発初めですか?」
「発初め? あははっ、そうなの? リクオさんっておっかしい……」
 咲子はしばらく笑い転げていた。
「あのね……うふっ……あのね……カタカナって、おしべだとおもう? それとも、めしべだとおもう?」
「え……なにそれ?」
 こんどはわたしが吹き出しそうになった。
「ほら、
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