咲子?/たま
は「?(四画)」の形になる。
正月だった。
大晦日はアパートのちかくのちいさなお宮に参拝して、部屋に帰ると咲子は、年越しそばをつくるという。アルミホイルでくるんだ餅をオーブンレンジで焼いて、即席麺のサッポロ塩ラーメンに焦げ目のある餅をのせたものだった。サッポロ塩ラーメンはぼくの好物で、もう飽きるほど食べていたのに、餅が入っただけでそれは咲子の味になっていた。
元旦は朝寝して昼前に起きると、咲子はまた餅を焼いてお雑煮をつくった。こたつに入ってお雑煮を食べると、なぜか新年というよりも、新婚さんという気分がして、新鮮なおもいが込み上げてくるのだった。
「あけましておめでとうございます」
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