凄いぞ!TOP10 「冬のいろ」そらの珊瑚/室町 礼
 
」はそ
こにある対象へ意識を繋ぎとめます。こうした助詞の選択が、読み手の意
識を外の世界から徐々に自分の内面へと引き込む「手綱」の役割を果たし
ている。
音韻的な、あるいはリズムの面からみてこの書き手は完璧な青写真を描いて
書いているのじゃないかと思えるほど完璧です。
さてそこで、
比喩、つまり隠喩や直喩がどのように使われているかみていきます。
?この詩の中で、最も「詩的発見」があり、かつ構造的に機能している
比喩は、以下の2点じゃないでしょうか。
  「肺の中で氷の花を咲かせる」(暗喩)
これはこの詩の白眉です。自分の体温を奪いながら、内側で結晶化して
いく冬の鋭さが、こ
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