凄いぞ!TOP10 「冬のいろ」そらの珊瑚/室町 礼
、この一言に凝縮されています。
「泳ぐ金魚はめまいに似た残像」(直喩表現)
冬の静寂が、実は「平穏」ではなく「意識の混濁」に近いものであること
をこの比喩がさりげなくしめしている。
別の意味で「蟻のスケート」も意外性があっていいというべきかもしれま
せん。ちょっと危ないところがありますが。
ただですね、ラストの「弱音はあたたかい」という言明がですねえ、思想的
には、まるで因幡の白兎のように最後の最後になって致命的なミスをさらし
ているようにわたしには映るのです。
これね、このラストに置かれたこのことば、多くの共感を得ると思うのですが、
逆にそれがこの詩の致命的欠点ともい
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