凄いぞ!TOP10 「冬のいろ」そらの珊瑚/室町 礼
は口を横に引き、音が直線
的に響くため、冷たさや鋭利な感覚(氷の結晶)を聴覚的に演出する。
ところが後半は
「あちらこちら」「だれにもかれにも」「鼓動(こどう)」「ありか」
「あたたかい」などと、
徐々に「ア」や「オ」の開口音が混じり始め、音が丸みを帯びていきます。
言葉の運びが「鋭角」から「鈍角」へと変化し、それが最後の一節の「あ
たたかさ」への伏線になっています。
どうです? 巧みでしょ。笑
さらに、さらに、助詞の省略と選択が秀逸です。
「空がしろい」と「が」を使いながら、「泳ぐ金魚は」と「は」を使う。
この使い分けが、「が」は目の前の事実を突き放して描写し、「は」は
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