凄いぞ!TOP10 「冬のいろ」そらの珊瑚/室町 礼
鳥): 地上の風景、垂直の線。↓
近域(池): 足元の静止した世界。↓
微細(蟻・金魚): 氷の上の極小の動きと、水中の残像。
この「空間を狭めていくプロセス」が、読者の意識を最終的
に「心臓」という一点へ誘い込むための装置として機能して
いる。
?対極的な動詞の衝突静寂を描きながら、その実、正反対の
性質を持つ言葉をぶつけ合わせている。
氷の花 (静止)←→ 咲かせる(生命現象)
半分凍った池(閉鎖)←→ スケート・泳ぐ(躍動)
降り積もる (堆積)←→ 抗う(摩擦・熱)
この対立構造により、冬という死の季節の中に、かえって「生」
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)