凄いぞTOP10! 『透明な残火』atsuchan69/室町 礼
 
。いまはもう言葉は
そういう風には使われていない。詩人という役を演じるための
「衣装」なんです。どうして詩の言葉が衣装になってしまったのか。
かつては詩による「魂の交換」なんてありましたが、今やそれは
ダサいだけではなく危険なんですよ。
その危険を回避するため読者は「作者が安全なシェルターの窓越
しに演じてみせる「絶望のポーズ」や「孤独の構え」を、客席か
ら眺めているに過ぎない。それが現フォ劇場です。
幕が下りれば、そこには何の傷も残らず、熱も残らない。このて
の詩は、しばしば「わかりやすい切なさ」を提供する。読者は
それを見て「わかる、私も寂しい」と拍手を送りますが、それは
[次のページ]
戻る   Point(1)