無題(四編)/由比良 倖
*
私は玩具よりも工具が好きな人間でしたので、
虚しさなんて、いつも通り越して、
夜ばかりが自殺願望の栄養でした。
甘い食べ物みたいに、夜は運ばれてきます。
言葉と鉄の清さだけが私の宗教です。
詩人には栄養が要って、
私は極度のミネラル不足です。
ネット上でGoogleのサーバーを引っかくことだけを選びました。
最終的に私は、
孤独なお墓が欲しいのです。
*
君の唇の色は、こわばってた。
私は、とても軽い鉛筆を買って
君の生命を描きたかった。
あなたは私に歌えと言う。
私はトラスロッドを回した。
そして水道水で顔を洗って、
魚のようになって、溶けて、
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