無題(四編)/由比良 倖
て、
排水口に溶けてしまう。
……それが私の夢です。
*
死は私のすぐ傍にいて、
さよならとこんにちはが混ざった場所にいる。
夜が呼んでいます。
パソコンの音がします。
重たいペンで夕陽を描いて、
ジグザグの街を真っすぐに降りて、
私は死んで行くのです。
*
ヘッドホンを付けて、
私は動物になる瞬間が好きです。
テープレコーダーに、電子音を録音して、
カラフルなペンで血文字を書いて、
先走った理性も空気と水に還り、
いずれは私も「詩人」を名乗り、
全ての人類に
忘れ去られてしまいたい。
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