血から血へ/由比良 倖
 
たりしています

詩人なんて、一番人間じゃない、って
私は人間なのでしょうか?
それとも人外なのでしょうか?
言葉はとても好きですが、
この冬も私はゼロである気がします

私は多分、ケーブルのような存在
メディアの中で
ニュースとニュースの間をくぐり抜ける
誰にも聞こえない歌
存在しない魂の運び屋

花見よりは
枯れた花が好きです
過ぎていく時間の中で
原子も情報も私たちも
みんなが生身の状態として朽ちていく
「愛」という当て字が
今日も空を透明にします

外科手術みたい
書くことも、生きることも
「生きる」は、つまりは整理して
分析して、並べ替え
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