恋しくて/秋葉竹
 

ふたりしてふたりとも溶けあわせて

泣いちゃうね泣いちゃうねって
顔みあわせながら笑ってた

夜の一本道をひとりで歩くこの田舎町に
君のいない燻んだ墓場のようなこの町に

なぜなにを探しに戻って来たというのだろう
甘いけど堅いチョコレートを口に入れて

ぽりぽりと噛み砕くすぐそこの山に架かる
満月をなにかとみまちがえたフリをして

口の中で
君の名を呼ぶ
あのお正月はあの神社で
引いたおみくじは《半凶》だった
なんだコレ?
ふたりしてミスプリントじゃないのと
笑いあったね

どこへゆけばいい
あすになればまたいつもの生活に戻る
賑やかだけど心が折
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