さんぜんとひとしずくのいっぱい/あらい
 
      作られたものだが、
  感         ただひとつの目的。ここはどこ

大して葉陰のラベル貼られ、      微細に あす、
乾いたミルクの匂いが仄かにぶらつく。痕跡は剥げ落ちて
ならびに目を凝らすと、      孵化する きめらを
空洞は)           土のケロイドを餐(く)べた
そこで眠っていたらしい        生前・収束して

           焦げたかおりがしつこく鼻を刺す
合鍵の標本、少し波打った季節のいろ
 (元気でいるよぅ)  温かい、と、ものを汲むしぐさ

雨おとが降ってくる
 ――ときに、かんがえこむ/ときに、みを
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