ひととおりの眦と/あらい
 
シの、檻。とまり木の風に似ている。澱、幾許かの葉は羽音ぐらいに
 巡礼路にちかづいてくる。波の花を目眩と喚ぶことは ほんとうの、すこし ゆらめく/理由は あおいすべり台のルミナスの模型になれば
 ただかなしみのあまりうつくしいのですね。置き手紙でも考えただけに。むしろ残滓の逆光は、未だ目についたところから今の階段を大回りし、どこか着床する天球儀の重しが 黄昏の元へ縫い上げる糸のハシが増えてく。一縷は掠れいまや おぞましいほど 真っ青な広い空。ひたむきに閉じこもった虚、もう統べて、よこたわり 沈んでいきました

 くしゃみをするのは勇気でも結論でもない
 とにかくそうだとうすくわらって

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