ひととおりの眦と/あらい
まを ポケットから、迷いやすい裸電球の。密室。で、むかしのこと
だったら。織り交ぜられたひとすじの 老木の温もり、土壌の匂いの浅瀬に漏れる間隔、抱いているであろう薄っぺらと傍らにあり よい痴れたら、急ぎ足で小走りに生じる岬とした、いつか、流れゆくままに何処へ行くの/くりかえしながら。消え鋳りそうな旋律と和解するゆめも理屈も、冬とは幼少期のどこか
あり・きたり。それを輝石というのか
ぽつぽつと囚われず騙りはじめる口もなく帰宅してタバコをくわえた。基礎はかげろうのようにお尋ねになる「一等星や、」しみったれたひかりに運ばれると記憶と「――やみよ。」ぐっしょりと投げ入れられた意思の、ゆっくりと
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