うれしい夢とニルヴァーナ/百(ももと読みます)
 
設定してからお眠りした。



 耐酸性食品カプセルというものがある。胃酸から保護されて内容物が腸までお届けされるカプセルらしい。腸の指令で生きたいと感じるだけなのだろうか。脳はわがままであるらしい。本当のぼくは脳が主体となった水槽のなかの脳である可能性もある。



 めずらしく夢をみた。はじめての恋人と恋人の愛するかれのもとの恋人とぼくがおんなじ建物のなかにいて、ぼくの恋人(だった)ひとにお電話をおかけすると着信拒否されていて、それなのに、なぜか、ぼんやりとした音声をお聴きすることができて。どうやら恋人は、もとの恋人と密会しているようで、お話しの内容は聴きとれない。


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