グランドフィナーレのあと/花野誉
昨年の冬
ついにグランドフィナーレを迎えた
一年半訪れず
そして再びの来訪に驚き
慌てふためき病院にまで行く
「そういうこともありますよ」
お医者様の言葉に安堵した
確かに
フィナーレには早すぎる気がしていた
再訪から三ヶ月後
ぴたりと来なくなった
最期の幕引きは賑やかに
盛大な出血で 私を驚かしつつ去った
やっと解放され
この気軽さ、気楽さよ
毎月毎月
毎年毎年
頭痛の日も 腹痛の日も
ひたすら耐え凌いできた
女として生まれ
これが当たり前と生きてきたけれど
もしもオーランドーとは逆に、
深い眠りから目覚め
?男の身
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