ぼくのお城としての書きもの/百(ももと読みます)
 
 空気の振動のなかで寝そべっている。居心地のよさを感じる。両方のあしのうらをぴったりと合わせて仰向けでお眠りすることが多い。背筋が伸びて股関節がよく開いている。

 冬が近づいていると聴く。朝日とともに窓を開けると遮光カーテンから覗く光りがウインクしているようだ。天井に映る光りのすじにも動きがあって、時間とともにいろも強さも長さも変わる。

 静けさのなかで一緒にいられるひとと出逢えたためしがないけれど、お腹のなかの細菌のことやぶつかり合う原子について、みえなくとも想像することで満たされる想いがある。

 ぼくの生活は公的な繋がりと両親のことと遠くに住む詩友、これからできるお仕事仲間た
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