渡り損ね 蒼風薫/梅昆布茶2
手を振って見た
隣の向日葵が 自分宛のご挨拶かしら
と誤解したのか
エミをこぼしたようだ 悲しみの音
寂し身が頭を擦り
こぼれ落ちる幾晩もの時の中で
いつもいつも思うのは
きっと古なのかもしれない
知られざる そこは里であって
母であって
記憶であって
そして戸惑い、であって
言葉にすることができない想いがほら
今日も訪れて頬を伝う
誰かからの慰めも
誰かからの贈り物も
皆ただの痛みにしかならない
そのことを自分で知りたくて 詩を
書いているのでしょう sすみれ
そ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)