渡り損ね  蒼風薫/梅昆布茶2
 


星空の下での眠れない夜も

刹那は刹那   刹那は刹那


たとえ
夢夢
食べきれずに還っても

人としての一瞬の夢

見て
よかったんだよ

きっと

よかったんだよ

きっと・・・・・・約束


幾千の夢を箱に閉じ込めて
一本の道を歩いてゆく

どこまでも続く、 道

未知へと続く、  道

夢は時々お腹をすかしてご飯をせがむ

だから途中で休みを取って
夢たちのためにご馳走を探す

石ころだったり路傍に咲く花

季節によってはナッツや果実


夢たちはどれも皆嬉しそうに頬張ってくれて

わたしはちょっと安堵
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