渡り損ね  蒼風薫/梅昆布茶2
 
安堵する

そうして再び歩き始める

夢を閉じ込めた箱を大切に抱え込んで

わたしは未知を歩き始める


覚めない夢がないように
諦める夢もたくさんあって

夜空の星が眩しいと、そんなふりして泣くこともある

けれどね
わたしやめないこの旅決してやめない自分からは

いつか

いつの日にかお日様がもう

わたしの上にもボラなくなるまではー恋歌


それはまばゆく青い色した


純白の以前の

寂しい色した

どこまでも清らで
仄かな色した

限りなく結びついて離れない
二つの魂の


現世には何も求めないほどに

深い
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