銀河騎士隆盛記 壱 神の章 サーベルタイガーとの死闘 3〜4/ジム・プリマス
 
カゲ(カイゼル)が一人、乗り入れたとしても公国の憲兵隊も気にもするまい。 
 シーカゲ(カイゼル)は極寒のコキュートスの森も難なく乗り越えて、裁きの洞窟に、到着するすることが出来た。


 狭い氷穴が延々と続く、裁きの洞窟のずっと奥に進むと、奥は広大な氷の広間になっていてジンウで知覚するまでもなく、その中央に氷像のように、3メルトを超えるような堂々とした体躯のサーベルタイガー立っていた。銀の毛並みが美しく輝いていた。
 並みの人間なら、その眼光を前にすれば気死するレベルの迫力だ。
 シーカゲ(カイゼル)が怯まないので、その獣は、凄まじい咆哮で吠えた。どのような存在であっても戦意を失う
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