グラフィックデザート/e R i
まとはずれなあしおとに響く暗がりの笑いごえ
思い出そうのは3日前の出来事だけ
鮮明に繰り返す、記憶というフィルムのループ
ちぎれてゆく不必要なコマだけをはじきとばして
赤い羞恥の花を彩りよくそえるディナーテーブル
フォーク、スプーン、ナイフ、体温の高い手から伝わった熱が残る
ひんやりと切り取られてゆく夕暮れ
食されてゆく断片の喜び
ソファーにうずもれてゆく背中に食い込んだ爪から伝う体液
ゆっくりと吐き出す息からこぼれ落ちる記憶
さよなら、大切な思い出達
言い訳は声にならず心を喰いつぶしながらこだまする
白黒の横断歩道のコントラストを思い出すのはいつもの大通り
真新しい
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