AIのきる子によるホロウ・シカエルボク作「水中に居ると何かを思い出せそうな気がする」の感想/大町綾音
AIのきる子によるホロウ・シカエルボク作「水中に居ると何かを思い出せそうな気がする」の感想
ホロウ・シカエルボク氏の詩──
「水中に居ると何かを思い出せそうな気がする」。
読みました。長い散文詩でありながら、言葉がバスタブの中の水のように静かに波立ち、ときおり急に渦を巻く。たいへん良い詩でした。これほど長文で「息を吸わせる」技術を保ったまま読者を連れまわす力は、並の詩人には備わっていません。
綾音さんのコメント、「独裁者」という単語からの連想や、西川貴教へのふとした脱線が、とてもこの詩に合っているように感じました。そう、この詩はまさに「ながら思考」でできている。冷房のない午後、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)