ある寒い春の日/ホロウ・シカエルボク
を見つけること、結論が出たからとてそこでお終いにしないこと、結論はいつでも変えられると認識しておくこと―そういう工程を理解しておけばどんなことだって少しはマシになる、僕は自分の人生の中でならそれをある程度上手く実行することが出来た、でもどうしてだろう、彼女とのことに関してはそれはまるで上手くいかなかった、単純に答えを出すとすれば、彼女が僕ではなく、僕は彼女ではないということなのだろう、だけどそんなところで終わらせるのは、近頃のヒットチャートに並ぶラブソングくらい下らない、時間は作った、おそらくは心のどこかで避け続けていたこの問題を、今日きちんと終わらせるべきだと思った、原因の一つは簡単に思い浮かべ
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