私の仮想敵、西野亮庵氏と、私の現代嫌いについて/鏡文志
 
を真面目に崇めてしまったりする人が増えた。世も末だ。僕に行き場はない。

西野や今のテレビ演芸世の中のダメさの一つにアドリブ重視を超えたアドリブの放置、シナリオの軽視がある。思いつきや行き当たりばったり、その本来なら危険な賭けのようなプレイを、面白きとしての必須条件とばかりに、優れたシナリオもなく、やってしまう芸人と、それを真似する素人。

赤塚先生が『天才バカボン』で漫画の世界に持ち込んだ悪ふざけとも言える破茶滅茶は、きちんと計算があって、起承転結が出来て、綺麗に話を纏められる人間だからこそ、美しく輝く。今の勢いとノリに頼るイケている笑いに、大衆がいつか疲れ、飽きる時が来たら、きちんと台
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