NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『春一番が吹く迄』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
!」實體を持たぬ「鬼キ」は斬りやうがなかつたが、その姿は掻き消えた。魔王ルシフェルが「もはやこれ迄」と判断した為である。「後はルシフェル次第だな」カンテラはじろさんとハイタッチした。
【?】
藤は程なくして意識を取り戻し、ほうほうの體テイで逃げ帰つた。
「藤がご迷惑をおかけしたさうで…だうも重ねがさねの不孝、お許し下さいませ」踊らされてゐるに過ぎなかつた色川の母堂は、きちんと金を包んで、やつて來た。「なあに、私が元はと云へば、流行り病ひの大元なのでねえ」とカンテラ、決まりが惡い。カ「今度ばかりは謝礼金は頂けませんよ」母「いえ、わたくしの氣が濟みませんわ」考へてみれば、仲本に
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