NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『ホムンクルス』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
 
まふのね、ぐすん」佐武ちやんは涙ぐんだ。盾を自宅に住まはせてゐたのだが、だうやらお別れの時が來たやうであつた。
 盾「貴方にはお世話になつたよ。だけど僕は何処か田舎の空氣を吸ひながら、自分の人生と云ふ物を、考へてみるから」佐武ちやんは嗚咽を堪へきれなかつた。
 どの道、ホムンクルスである盾には郷里と云ふ場所はなく、田舎にあつても所詮「異邦人」なのだ。だが、己れの決めた事。盾は、身一つで旅立つて行つた。


【?】

 大?屋。カ「結局、佐武ちやん、またしても戀、實らなかつたな」獨りになりたい、との事で、佐武ちやんは欠席してゐた。
 安保さん「まあ今回で懲りただらう。当分男漁りはやめ
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