NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『ホムンクルス』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
やめるだらうさ」じろ「奴がさう云ふタマかねえ?」何となく坐が白けた。まあ盾も取り敢へずは自由の身になつた、それだけでも良しとせねばなあ、さうカンテラは脳内で獨語したのであつた。
杵「鰐革、また蘇生しますかねえ?」カ「その内に、な。そしたら今度こそは息の根を止めてやるさ」カッちやん「さあ皆の衆、今日はズブロッカだ。ロックでだうぞ。それからこれ、うちのカミさんが焼いた、ミートパイ。食べて食べて」
杵「愛情つてなんだらう」カ「俺に訊いたつて、知らん」
夜も更けた。何処かで犬が吠えてゐる。お仕舞ひ。
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〈さうかうとしてゐる内に如月の馨り放浪者たるを得し
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