語の受容と解釈の性差について──ディキンスンとホイットマン/田中宏輔
 
sibly great yet limited number of unimaginably yet not infinitely minute atoms.


 原始微粒子における絶対的単一可分性なる仮説を意味することになります。それゆえ空間への拡散によって、微粒子がほとんどまったく消耗しきってしまったと考えてみましょう。唯一の微粒子を中心としてあらゆる方向に──すなわち球状に──先ほどまでは空(くう)であった空間の、測り知れぬ、しかしなお限定された領域内に──言葉につくせぬほど多いがなお限られた数の、想像の許されぬほど微細だがなおいまだ無限に小なりとは言えぬ原子群が、放射された
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