語の受容と解釈の性差について──ディキンスンとホイットマン/田中宏輔
れたと想像いたしましょう。
(ポオ『ユリイカ』牧野信一・小川和夫訳)
この訳のなかで、1番目と2番目に出てくる「微粒子」と「単一」、そして、1番目に出てくる「空間」は太字である。1880年に、John H. Ingram によって編集された4巻本の Poe 全集の原文では、その個所が斜体文字になっているわけでもないのだが、訳文において太字になっているのは、翻訳者の気まぐれからだろうか、わからない。
Shorter Oxford English Dictionary で調べたら、Middle English のatom という言葉が文献にはじめて掲載されたのは、科学論文で、1477
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