遭難ー東京砂漠を思い出すー/りつ
 
とを知り
見知った路を歩いて、
無事にワシントンホテルに辿り着いた

と、これはまだ序の口

本気でこのまま遭難して死ぬかも…と心底思う迷子っぷりが待っていた
田町の慶應義塾大学に受験会場の下見に行った帰り
「たった1駅だし、お金勿体無いし歩こう」
と思ったのが運の尽き
(自分が生粋の方向音痴だと自覚するのはまだまだ先の話)
てくてくてくてく、来た路を忘れたので、
こっちの方向だろうと予想した路を歩き始める
「おかしいな…」と気づいたのは30分くらいたってからだ
1駅なのだから、とっくに着いているはず。
この時点で誰かに聴けば良かったのだが、
田舎者のコンプレックス
[次のページ]
戻る   Point(2)