IN THE DEAD OF NIGHT。──闇の詩学/余白論─序章─/田中宏輔
「巧妙な組みあわせがよく知られた語を新鮮なものにする」(ホラーティウス『詩論』岡 道男訳)。「詩句とは幾つかの単語から作った(……)国語の中にそれまで存在しなかった新しい一つの語である。」(マラルメ『詩の危機』南條彰宏訳)「たえず脳漿(のうしよう)に憑(つ)きまとう無数の抒情的なとりつき易い言葉と美辞麗句をしりぞけ」(マラルメの書簡、アンリ・カザリス宛、一八六四年一月付、松室三郎訳)、「われわれの先輩たちが(ヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽ)(……)すでに(ヽヽヽ)秩序を与へて呉れてゐるところの結合を(ヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽ)、{ルビさらに新奇に結合し直すことであ=
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