過密教室から、/らりるれろ。
 
粟と伊勢海老を
含んだまま
鉄風、
口笛すがら吹いておいで

唇の傷は口舌の徒だ
ペダルに漕がれる足元と
火車の取手を握る手、汗それと
春の電池を
抜きとった髪

それだけが私なのさ

自ら寝台に
括りつけた四肢
生活は硝子の
嘘くささに似て

何がぴかりと
光るか分からない
胸の受信機か、
目の前の映写機か?
朝はしゅっと背に定規を差し込み
鼻高々に話し始める

パンツにヒヤリ
無論氷は無い
モザイクがかる
あの娘を解凍しながら

大縄跳び 自分の番を待つ
あの
劣等感の再認識、それに似る
あの
吃るキモチは日々の栞

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